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グー



ずっと昔から犬が飼いたかった



ラブラドールにシバの「MIX」と書かれ

ペットショップの外で寒そうに震える子犬と目が合った

「MIX」の横文字が何だか無理してるみたいで

かえって売れ残りバレバレだった

その犬を家に連れてきてから、あと一ヶ月丁度で14年

昨日、白い骨になった



あほな飼い主と同じになってしまうが

この犬は地元で知られるとても利口な犬だった

「待て」と言えば一時間でも待ち、

ダッシュで走ってる時でさえピタリと停止し待てた

無駄吠えもマーキングも一切しない

犬とはなんという生き物だろうとよく思った

どんな我慢もただ褒めてもらいたくて聞くのだ



真冬でも鼻水をたらし窓から室内の猫を羨ましそうに

見ていた顔が忘れられない



去年の暮れから食欲が減り、口の中の癌が見つかった

手術には、麻酔で死ぬ恐れと、上顎を取る程の大手術、転移、

我が家に出来る範囲を超えた医療費

全てのリスクが、もう生きられないと認識できた

苦しまない現時点での安楽死も考えたが

癌が大きくなり呼吸困難の前までせめて一緒にいることになった



憧れだった室内にやっと入れてもらい、コタツに入っても叱られない

どんなに思い切り食べたかったお菓子やチーズやケーキ

私の横で目をきょろきょろして嬉しそうに一緒に食べた

でもそれはほんのしばらくの間だけ

ダラダラと口からの出血は激しく

癌がついに口の中いっぱいに広がった

呼吸が止まるため連日寝ることすら出来なくなった

なのに一切痛がらず、こちらをじっと見るだけだった



こんなに賢く、我慢強く、わがままは一切無く、

お店で一番安いペットフードを嬉しそうに食べてくれたこの犬が・・・

どうして癌が口の中だったのかと、悔やまれた



桜日和の柔らかな4月3日

満開の桜の中、最後の麻酔を打ってもらった

どんなにこちらの勝手で一緒に居たくても、

これ以上の苦しみはさせてはいけないと思ったから・・・



ほんの3秒ほどで抱きかかえた体がストンと重くなり

これまでずっと寝れなかったので、本当にぐっすり眠ることが出来、いい顔だった



段ボールでできたお棺に、病院の玄関に咲いていた花を、

先生方が手折って入れてくれた

一緒に遊んだワンちゃんの友達も逢いに来てくれ

お棺いっぱいに花を飾ってくれた



これまでお金がずい分掛かったので、火葬の費用までは申し訳なくて言えず

持ち帰りが出来ない合同火葬にしようと考えたが、

「個別火葬にして家に連れて帰ろう」という家族の言葉に心から救われた



ずっと犬が飼いたくて、突然私の勝手で「家族」になった犬だけど

14年間、私のわがままを全て聞いてくれた最初で最後の犬だった

名前は、とってもグッドの「グー」といいます

















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[ 2010/04/05 13:03 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

金沢まりこ

Author:金沢まりこ
絵を描いています。
45歳から独学で唐突に描きはじまりました。
ど~ぞよろしく。

家族構成
ダンナ一人
年頃の娘二人
おてんばネコ一匹
おしゃべりネコ一匹
ちびネコ一匹
いばりネコ一匹(2014年 ご天昇)
年寄りネコ二匹(2012、13年 ご天昇)
忠実犬(2010年ご天昇)

金沢まりこのホームページ 「工房みちくさ」